呼吸と整体
今回は「呼吸と整体」についてです。
このブログを書いている今は3月下旬、卒業式や引っ越し転勤など忙しい時期でもありますね。
当院にいらっしゃる患者さんでも転勤やお子さんの卒業、入学の準備などで忙しい日々を送っておられる方が非常に多い印象です。
気温が徐々に上がり暖かくはなってきたものの、まだまだ朝晩の寒暖差が大きく体調を崩される方が圧倒的に多い時期ですね。
なかでも最近の患者さんのお体の傾向としては「呼吸が極端に浅い」方が目立ちます。
呼吸が浅い=体に入る酸素が少ない、といっていいでしょう。
今回は呼吸の重要性について詳しくお話させて頂きます。
体にとって酸素とは?
生きる上で必要不可欠な酸素、その酸素を体に取り込むのが呼吸です。
呼吸が浅くなると当然、体に入る酸素の量も不足します。
人間を含め多くの生物は酸素を吸って生命活動をしています(呼吸)酸素は生物が生きて活動するために必要なエネルギー(ATP:アデノシン3リン酸)を細胞内のミトコンドリアで作り出すいわば燃料です。
肺から吸い込んだ酸素は、ヘモグロビンの鉄分と結びつき、血液によって全身の細胞にくまなく運搬されます。
そして細胞内のミトコンドリアで体内に摂取された糖や脂肪、タンパク質などの栄養素が燃焼(代謝)され、ATPを生成します。
酸素がなければATPが生み出されず、人は生きることができません。
このATPが不足した状態が酸素欠乏(酸欠)です。酸素の供給量が不十分だとエネルギー不足に陥ってしまいます。
人間は約8分間呼吸が止まると大脳がダメージを受け、死につながるそうです。
それに対して水を飲まないと約1週間、水だけで食べ物を取らないと約1ヶ月は生きられるます。
このとこから呼吸をして酸素を体に取り込むことがいかに重要かわかりますね。
近年、呼吸が浅い人が増えている
先程、呼吸の重要性についてご説明しましたが当院にいらっしゃる患者さんでも最近「極端に呼吸が浅い」人が増えています。
では、なぜ呼吸が浅くなるのか?
呼吸が浅くなる原因には様々あります。
@ストレス
A食生活
B運動不足
C気候
などが主なものです。
特に、ストレス・食生活に関してはかなり呼吸に影響します。
当院の整体では内臓や骨盤など、体を整える事でまずは呼吸を整えます。
腰痛や頭痛、自律神経失調症など全ての症状の改善には共通して「呼吸」が重要になります。
あなたの健康に対する考えは間違いかも!?
健康になるため、また健康を維持するために必要な事は?と聞かれたらあなたは何と答えるでしょうか。
多くは「食生活の改善」「運動すること」「水を意識して飲むこと」などと答えるでしょう。
しかし私達人間の体で最も重要なのは「酸素」です、すなわち呼吸をする事。
@に酸素(呼吸)、Aにお水、Bに食べ物です。
これを頭に入れて生活するだけでも、体調が変わるはずです。
深呼吸は難しくもなく場所や時間も関係ありません、気付いた時にぜひ深呼吸を意識してみて下さい。