花粉症と整体
今回は花粉症と整体についてです。
この記事を書いている今は3月上旬、当院の患者さんでもすでに花粉症に悩まされている方もいらっしゃいます。
特に今年の花粉飛散量は例年の4倍と言われており、花粉症の方には戦々恐々の日々ですね。
花粉症のメカニズム
私たちの体は、花粉(アレルゲン物質)が侵入するとまずはそれを受け入れるかどうか考えます。
そして花粉(異物)を排除すると判断した場合、体はこれと反応する物質をつくる仕組みをもっています。
この物質を「IgE抗体」と呼びます。
抗体ができた後は再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。
その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。
そのため、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れないよう防御するなどの症状が出てくるのです。
※以上「花粉症ナビ」サイトより引用
花粉症によるつらい症状を軽減させるには?
花粉症予防としてマスクをしたり、薬を飲んだり、サプリを飲んだりと何かしら対策をされている方がほとんどだと思います。
しかし、それでも花粉症による症状が一向に軽減せずに悩んでいる方が多いのも事実です。
花粉症と内臓の関係
花粉症はアレルギー反応です、東洋医学で春は「肝臓の季節」と呼ばれ肝機能が活発に働くと言われています。
この肝臓が活発に働いてくれることによって、身体はよりよく春を過ごせるようにしてくれます。
しかし、冬場の寒さや暴飲暴食などによって多くの人の肝臓は弱っているケースが多いです。
肝臓の調整が花粉症の軽減には必要不可欠です!
2つ目は免疫系の器官です。
冬から春先にかけてカゼやインフルエンザが流行ります、特に今年のインフルエンザ患者数は過去最高だったとニュースで見ました。
ウイルスや細菌が体に入るともちろん侵入を拒むように内臓が戦います、特に免疫器官で重要なのが脾臓と呼ばれる臓器です。
この脾臓が冬場に弱ることも花粉症の一つの原因になります。
花粉症のための内臓セルフケア
花粉症のためのセルフケアで重要なのが肝臓と脾臓です。
セルフケアは基本的にそれぞれの臓器に手を当てて深呼吸する事です。
@肝臓
肝臓は腹部の右上に位置して、ほぼ右肋骨の下に収まっており、頭側(上方)には横隔膜が存在します。
両手を右の肋骨周辺(右胸の下あたり)に手を当てて、1分位深呼吸します。
この際、肝臓の血流が良くなるイメージを持って行うと更に効果的です。
A脾臓
人体の左の上腹部にあり、上方は横隔膜に、内側は左の腎臓と接しています。肋骨の下に隠れており通常は体表からは触れないので、
両手を左の肋骨周辺(左胸の下あたり)に手を当てて1分ほど深呼吸をします。
これも肝臓と同じく、脾臓の血流が流れるイメージで行うと良いです。
この2つのセルフケアを1日2、3回やっていただくと効果的です。
花粉症にお悩みのみなさんはぜひこのセルフケアを実践していただき、少しでも花粉症の軽減に役立てばと思います。