熱が下がって「もう治ったはず」なのに、
こうした“回復期の不調”は、インフルエンザのあとに一定数起こります。大事なのは「気合いで乗り切る」より、回復の邪魔をしている要因を整理して、体が戻る道筋を作ることです。
インフル後の不調は、原因がひとつではなく複数が重なっていることが多いです。代表的なパターンをわかりやすく整理します。
発熱・炎症・寝不足・食欲低下などが続くと、体は“非常事態モード”になりやすく、回復期に交感神経が優位のまま戻りにくいことがあります。その結果、だるさ・眠りの浅さ・動悸っぽさ・息苦しさ、ふわふわ感が残りやすくなります。
咳や鼻づまりが続くと、首・胸郭・横隔膜まわりが固まりやすく、寝ている間も力が抜けにくくなります。さらに「枕が合わない」「寝返りが少ない」状態が重なると、首こり由来の頭痛・めまいが出やすくなります。
鼻が通りにくい、喉がイガイガする、咳が残る…この状態だと呼吸が浅くなりがちです。呼吸が浅い状態が続くと、回復に必要な“休息のスイッチ”が入りにくく、眠りの質が落ちやすくなります。
回復期は「食べられるものが偏る」「水分が足りない」「薬で胃腸が弱る」などが起きやすい時期です。胃腸が弱ると、だるさが抜けにくくなったり、めまいっぽさが出たり、睡眠の質にも影響することがあります。
整体は“回復期のコンディション調整”が得意ですが、まずは安全が最優先です。次のような症状がある場合は、医療機関での確認を優先してください。
回復期は「頑張るほど戻る」ではなく、回復を邪魔しないことが大切です。今日からできることを、少なめに絞って紹介します。
一気飲みより、こまめに補給が基本です。汗をかいた・食事量が少ないときは、経口補水液や味噌汁などで塩分も少し意識するとラクになる人がいます。
寝る前に1分だけ。深く吸うより、ゆっくり吐くのがポイントです。
吐く時間を長めにすると、体の“休息スイッチ”が入りやすくなります。苦しくなるほどはやらないでください。
回復期は睡眠が乱れやすい時期です。布団の中で焦るほど交感神経が上がります。眠れない時は、部屋を暗めにして、スマホを避け、呼吸を整えるだけでも回復の方向に進みます。
当院では、インフル後の不調が長引く方に対して、次の観点で状態を確認し、必要なアプローチを組み立てます。
「まだ本調子じゃない」「このままズルズル行きそう」そんな時こそ、体が回復しやすい状態を作ることが大切です。
A:個人差がありますが、熱が下がってからもしばらく“回復期”が続くことは珍しくありません。睡眠・呼吸・首こり・胃腸など、回復を邪魔している要因が重なるほど長引きやすい傾向があります。
A:高熱が続く、息苦しさが強いなどがなければ、回復期(熱が落ち着いてきた頃)からコンディション調整として検討される方が多いです。不安がある場合は医療機関での確認を優先してください。
A:体力や状態を見ながらになります。無理のない範囲で、呼吸や首・胸郭の負担を減らす方向で調整します。症状が強い・悪化傾向の場合は医療機関の確認を優先してください。
インフル後の不調は、体が弱いからではなく、回復期にありがちな“条件の重なり”で起こることが多いです。
当てはまるものが多いほど、回復が長引きやすくなります。つらさが続く場合は、我慢しすぎずに一度ご相談ください。